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 2025年春から使われる中学3年生用の英語教科書で、米大リーグ・大谷翔平選手の専属通訳を務めた水原一平氏を取り上げる予定だった教育出版が、教科書の内容を差し替えたことがわかった。新たに、男子サッカー日本代表の専属シェフを長年務めた西芳照さんを取り上げた。

 教育出版は昨年度、水原氏を取り上げた教科書を文科省に検定申請。通訳の業務だけをするのではなく、大谷選手がチームに溶け込むのを手助けしたり、私生活を支えたりしていると説明する内容で、同省が今年3月22日に「検定合格」と発表していた。だが、その直前に水原氏の違法賭博をめぐる疑惑が報じられ、内容を修正することになった。水原氏は大谷選手の口座から巨額の不正送金をした銀行詐欺罪や虚偽の納税申告罪に問われ、今月、法廷で罪を認めている。

 教育出版は差し替え版で、「People Who Support Success(成功を支える人々)」という章はそのままに、西さんを取り上げた。主人公たちの会話の中で、西さんが18年間代表チームのために働いた料理人であると紹介。各選手のニーズに基づいて食事を用意し、食事が肉体的にも精神的にも選手たちを支えたと説明している。ユニホーム姿で、吉田麻也選手と森保一監督の間に並ぶ写真も大きな扱いで掲載した。

「初めての事態。衝撃大きかった」

 教育出版によると、水原氏を…

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